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ぎってぃ家の日常 =せかんど-=

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結婚式 午前の部その2

午前の部の続きです★



お坊さんたちがお帰りになった後は、タイのお式になります。これは主にタイ土着の精霊信仰がルーツになっており地方色がでてくる部分です。

まず、『よい夫婦のお手本』、いわゆるお仲人さんに当たる方が額の印と『モンコン』を付けてくれます。マラーイとモンコンは生涯、保管しなければなりません。夫婦のお守りになります。

モンコン


次は、巻貝の形をした陶器でできた器で私たちの合掌した手に、水(バラの花びら入り)を掛けてもらいます。このとき、皆さんからお祝いの言葉をいただきます。大体「いつまでも幸せでありますように」、「愛情が永遠に続きますように」といったもの。大勢の方に祝福してもらって、かなり感動しました。(ちょっと泣いちゃった。)

水掛け


これが終わると新郎は屋外に移動。花嫁とりのイベントがあります。
通常は、新郎の家から新婦の家までのコースですがまさか日本まで行くわけにはいかないので、今回は実家のお向かいのアパートの駐車場から出発して、実家の一室がゴール。

出発! お迎え


新郎の一行は様々な貢物を持って新婦を目指します。貢物は現金、金、金銀の魚、ロウソク、果物、お酒、バナナの苗木など。途中、新婦の友人たちが金の鎖で行く手を阻みます。そこで、新郎は用意してあった少額のお金の入った封筒をわたして通してもらいます。
すごーく楽しそうなのに、私は部屋に閉じ込められててちょっとしか見れなかった~。

めでたく新郎が新婦のもとまでたどり着くと、今度は『バイシー』と呼ばれる儀式です。この儀式の進行役は祈祷師さんです。

バイシー全景


新郎が運んできた貢物の品々を並べ、その前で儀式は行われます。

お豆 お母さん


運んできたもののうち、お金に私たちとそれぞれの親が緑豆と黒胡麻をふりかけます。お金と食べ物に困らないようにというおまじないの一種です。このお金は私の母、つまり新婦の母親に渡されます。このとき、私たちは金のネックレスもプレゼントしました。

祈祷師さんに祝詞をあげてもらった後、参列の皆さんに白い糸を手首に巻いてもらいます。この糸のことを『バイシー』といいます。

バイシー1 バイシー2


このとき、水掛のときのと同様にお祝いの言葉をいってもらいます。前に置かれた銀のボウルの中に、ご祝儀を入れます。

『バイシー』のあと、速攻でご祝儀の金額を数えます。かわいい日本の祝儀袋も容赦なく開封されていきます。

お金


数え終わるとその場の皆さんに金額が発表されます。新婦である私はその全額を肩に乗せ、次の会場になる寝室へと運びます。さも重いように!との演技指導がありました(笑)

寝室につくと、そのお金をベッドの上にまきます。まず、お仲人さんがそのベッドに寝ます。夫婦生活のお手本だそうです。「手をつないでー」とか「もっと近くに!」とかリクエストが飛ぶので、お仲人さんも恥ずかしそうでした。

次は私たちのばん。先ずは私は新郎にごあいさつ。合掌をして「よろしくお願いします。」
よろしくお願いします


そのあと、ベッドに横になるのですが、新婦は新郎より先に寝てはいけません。そして新郎より後に起きてもいけません。う~ん、どこの世界も似たようなもんなのね。夜更かしは自信あるけど、早起きは自信なし。
初夜


お仲人さんのときと同様にまわりからリクエストが飛びます。けっこう(いやかなり)恥ずかしかった…。

私のほうが先に起きます。そこでセリフ。
私:「お金持ちになる夢をみたわ」
ジョブ:「本当ですか? あ、本当にお金がある!」
私:「本当だわ!集めましょう!」
ジョブ:「そうしよう!」

このお金を全部あつめて、たんすの引き出しにしまって鍵をかけ、長かった午前の部のやっと終了!
参列のみなさんを「では、夜のパーティーでお会いしましょう」と見送ったあとは、私は衣装を脱ぎ捨てトイレに直行。だって、ドレスの裾が細すぎて、トイレに行こうにもスカートが上がらなかったんだもん!
朝の3時から飲まず食わずで式にのぞんでいたため、お腹はペコペコ。やっと食事にありつけたものの、ほんの少し食べただけで、眠気の方が優ってしまい、仮眠をとることに。
夜の部のためにしばしの休息…。おやすみなさい…。



午前の部1
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夜の部



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